生活費をどうしよう?
定年退職から3ヶ月が過ぎました。
退職して一番不安だったことは、大学を卒業して社会人になってから41年間、毎月必ず定期収入としていただいてきた給料が無くなる事です。
退職した翌月から、25日になったら例えば30万円振り込まれたいたお金が、ゼロになる訳です。
様々な支払いもゼロになれば、即困ることはないかもしれませんが、市民税や社会保険料は、まったなしで支払いが始まりました。
水道光熱費などの生活費は、就職していようが無職であろうが関係ありませんよね。生活をしていれば、食費を始め様々な出費が発生します。
捨てる神あれば拾う神あり
正直不安だらけでしたが、お陰様で意外と困らない状態が続いています。
有り難い事ですが、退職するや否や、ある団体から「翌月からすぐ来てほしい」というお誘いがありました。お陰様で、退職後仕事探しが大変かと思っていましたが、即解決。
また、子供の在宅介護の問題を抱えており、新型コロナウイルスの悪影響で週2~3日しか働けない状態でしたが、週2日でもいいから来てもらえないかというお誘いです。
「何処かに、神さまがいるのかな~」と思いました。
必要とされるとやる気も出ます。
「特別支給の老齢厚生年金」がありがたい
そしてもう一つ、年金の有り難さです。私の年齢で一定の要件を満たした人は全員ですが、63歳から特別老齢厚生年金という年金がいただけます。
昭和60年の法律改正により、厚生年金保険の受給開始年齢が60歳から65歳に引き上げられました。但し、制度が変わったからといきなり支給年齢が5歳も引き上げられた場合、生活に困る高齢者が多く発生します。
それを避けるため、また、受給開始年齢を段階的にスムーズに引き上げるために設けられたのがこの制度です。受け取るためには、以下の要件を満たす必要があります。
・男性の場合、昭和36年4月1日以前に生まれたこと
・女性の場合、昭和41年4月1日以前に生まれたこと
・老齢基礎年金の受給資格期間(10年)があること
・厚生年金保険等に1年以上加入していたこと
・生年月日に応じた支給年齢に達していること
尚、失業保険と併せて受給することは出来ません。また、在職中の場合、報酬額によって年金が支給停止となる場合もあります。
具体的には、男女の年齢差があり、私の場合は63歳から、妻は62歳から受給資格があります。私は、今年の1月に63歳になりましたが、4月まで在職し報酬がありましたので5月からいただいています。妻は、働いていませんので誕生日が11月なので12月から受給できる予定です。
特別老齢厚生年金と非常勤でわずかではありますが働いた給料と合わせれば、ありがたいことに生活には困りません。さらに、12月からは妻の特別年金が加わります。日本は、本当にいい国です。
要注意!!!この「特別支給の老齢厚生年金」は、請求を遅らせても増額することはありません。また、時効により受け取れなくなる年金です。65歳から受給できる年金は、受給を遅らせると増額しますが、それとはまったく違う年金ですので要件を満たしたら必ず請求しましょう。
収入も減ったが、支出も減った
お金は、「収支のバランス」が重要です。
私は、財務畑を中心に給料を稼いできました。それだけをやって来た訳ではありませんが、専門は財務会計です。
仕事と家庭の収支も同じ数字です。経営の安定化も家庭の生活維持も、収支のバランスさえ崩れなければ成り立ちます。
現役の頃と比べれば、相当収入は減りましたが、なぜ生活に困らないのか。答えは簡単です。支出も相当減りました。
退職後、給料が無くなる事に常に不安を抱いていいましたが、意外と支出が減っていることは考えていませんでした。
もちろん、通常の定年年齢である60歳に向けて、支出を減らす計画は順調に進行してはいましたが、具体的に計算していませんでした。
賞与はローンに消えていた
無くなるのは給料だけではなく、賞与もです!
これも不安の一つでしたが、よくよく考えてみれば、今まで賞与で高価なものを買ったり旅行に行ったり等の贅沢はしていませんでした。
ほぼ家と車のローンに横流し的に消えていっていました。家と車なので、贅沢しなかったと言えばウソになりますが。
このボーナスを当てにした支払いがなくなったことは、老後の生活費に多大な影響を与えます。その点、60歳で全てのローンが終了するよう資金計画をしていましたので、現在ローンはありません。