老後資金2000万円問題は本当?
新聞や政府の発表で高齢者の不安をあおった2000万円問題。
あまりにも騒ぎ過ぎではないかと思いましたが、誰しもが2000万円必要なわけでもないのですが、何か勘違いが独り歩きしたように感じました。
老後の生活水準を考えてみましょう
若い時に何にお金を使っていたか、ちょっと考えてみて下さい。
洋服、飲食(外食・交際費)、車、電化製品、コンピュータ、スマホ、住宅ローン???
例えば定年退職後、何にお金を使うか想像してみましょう。
若い時の様に流行には左右されなくなります。美味しいものをたまには食べたいと思いますが、そんなに量はいりませんし。
若い時は、私もよく友人たちと焼肉屋に行ったものですが、63歳の今では、全く思いません。
どちらかと言うと、、和食や魚料理を好むようになりました。
似たようなことで、音楽もハードロックを好んでいましたしバンドもやっていましたが、今では静かな曲が心地よく感じます。
今ではよく懐かしの80~90年代のポップスやフォークソングを聞いています。
収入に合わせた生活(支出)設計
大切なのは、入った分しか使えないということを認識することです。
年金が、いくらもらえるのか。毎月、生活資金として取り崩せる預金がいくらあるのか。
そこを明確に把握せずして、老後資金が2000万円ないとやみくもに不安がっても何にもなりません。
どんなに年金や貯蓄が多くても、毎月50万円も使えば貯蓄がいくらあっても足りなくなります。
最近では、年金が将来いくらもらえるか通知が定期的に届きますし、ネットでも確認できるようになりました。自分の年金が、何歳からいくらもらえるかぜひ一度確認してみて下さい。
家計簿で生活費を一度把握してみましょう
「家計簿なんて付けたことないし、面倒くさい。」と思われるかもしれませんが、ず~と家計簿をつける必要はありません。
四半期毎(季節で電気代等が変わるので)で構いませんので、年4回程度計算してみませんか。
水道光熱費がいくらくらい?食材費がいくらくらい?車関係がいくらくらい?衣服費がいくらくらい?等々
それを物差しに、老後果たしてどれくらいお金が必要かシミュレーションをしてみましょう。
もし、収入以上に支出が多ければ、収入を増やす活動をするか支出を減らすか。この調整が出来れば、老後資金の心配は不要になります。
老後の介護費用や医療費が心配
年を取ると、食費や衣服費や車にかける費用も少なくなり、様々なローンも終わってい方も多いのでは?
そこで不安になる出費が、介護費用や医療費です。
もし、介護が必要になったら?もし、大病を患ったら?もし、認知症になったら?
ご心配はいりません。日本はいい国で、介護費用も医療費も所得に応じて支払限度額が設定されています。
よく高齢者の方から、湯水のごとく医旅費や介護費用が膨らんでいくのではというご相談を受けます。
高額医療費の還付の手続きのやり方等、ネットで検索すれば詳しく解説しているユーチューブやブログがあります。ぜひ、勉強してみて下さい。将来役に立つと思います。
証券会社や銀行が進める老後対策
「退職金を有効活用しませんか。」と、投資の話を持ってくるのは、証券マンや銀行員です。もう、体験された方もいるのでは?
彼らは仕事なので、顧客獲得のために「老後資金を有効活用しましょう。普通預金にしておいても利息はほとんど付かないし、投資が一番です。老後には2000万円必要ですから。」等々。
投資は、ハイリスクハイリターンです。失敗すれば、元本ごとなくなります。証券会社は、取引手数料で稼いでいるので、もしあなたが投資で失敗しても片腹も痛くなりません。
預金利息は低くても、しっかり貯蓄をしておきましょう。現在の利率では、何をしても利息はしれたものです。
私の主観ではありますが、専門家でも失敗する投資。素人が儲かるほど甘いものではありません。
と言いつつも、私はコツコツとNISAをやっています。今のところ、預金利息よりはるかに良い利回りで推移していますが、いつコロナでひっくり返るかもしれません。
年金破たん 私の時代はもらえないかも?
そんなことは、あり得ないと思います。
もらえる金額が今より減少することはありますが、もらえなくなる事はまずありません。
なぜなら、年金貯蓄ではなく国が運営する年金保険です。貯蓄は使い果たせばなくなりますが、保険は国が税金を投入して支払ってくれます。
もし、もらえないとしたら、日本国が滅亡したか大惨事(自然災害)にあったか、国そのものが再起不能となるような出来事がない限り大丈夫です。
しかし、最近では大地震やハリケーン、水害や二酸化炭素により気温の上昇や海水温の上昇等による異常気象、更に未知の病原体であるコロナウイルス様なウイルスが永久凍土が溶け出すことにより世界中に広がり、人間そのものが生きていけない世の中が来るかもしれません。
年金どころではないですね。生きること自体が難しくなるなんて、考えたくもありませんが。
もう一つの不安 何歳まで生きるか分からない
そうです。誰にも自分が何歳まで生きるか分かりません。
例えば年金が月額15万円とします。毎月の出費が20万円。差額(資金不足)が5万円。
65歳で定年退職したとして、そこから年金生活となった場合、貯蓄がいくら必要か?
5万円×あと何年生きるか?=必要な貯蓄 となります。
この何年生きるかが85歳と分かっていれば、あと20年×5万円=1000万円の貯蓄が必要と計算ができ、それ以上の貯蓄がある人は安心し、貯蓄がそれ以下の人は、月20万円以下の生活水準に落とせれば問題ありません。
平均寿命は85歳では? と思っています
長年お年寄りとお付き合いをしていると、国の平均寿命は毎年発表されますが、私の経験では85歳前後が寿命ではと思う事が多々あります。それ以上長生きできれば儲けもの。
という事で、私は自分が85歳で人生が終わるという計算をしています。
但し、それ以上長生きしたとしても心配はいりません。
それ以上の長生きの人とも多くお付き合いしていましたが、食費も衣服費も交際費もほとんどいりません。
年金だけが収入源なので、介護費用も医療費も支払える分しか請求はありません。
たとえ貯蓄が底をついたとしても、十分年金だけで生活が出来ます。ご安心ください。