再チャレンジ 失敗にこそ多くのヒントがある
釣れても釣れなくても、帰りの車の中は反省会が始まります。一人で行こうが複数で行こうが、次回への準備がすでに始まっているのです。
スポーツも同じかと思いますが、試合に負けたチーム(勝ったチームも)は、負けたその時から次の試合への練習が始まっています。次への挑戦の準備。これも釣りの楽しみの一つです。
何故、今回は釣れたのか。はたまた、釣れなかったのか。成功要因、失敗要因は、前述した中に必ず存在します。釣れなかった理由を考えると、キリがありません。
成功よりも、失敗に多くのヒントが存在しますが、再チャレンジしなければ検証や改善することはできません。
魚の習性を知らなかったから。道具がライト過ぎ、あるは糸が細過ぎたから。ラインの結び目から切れたから。ルアーを上手く泳がせることができなかったから。思った所にキャスティングできなかったから。
「から、から」だらけで頭の中で音がしそうです。
魚の習性をもっと知るためには、読書や上手い人に聞いて知識を増やす努力が必要です。
道具選びが適切でなければ、店の人や雑誌、友人等から情報を収集し、狙う魚にマッチする道具を揃えなければなりません。
机上論だけではなく、実践としてのキャスティングやアクションを付けることがヘタであれば、テクニックを磨く練習を繰り返さなくては上手くなれません。
業務改善も同じですが、上手くいく条件と失敗した条件を比較すれば、おのずと対策は見えてきます。
大切な事は、対策が見えても、それを改善するための実行力にあります。何事も行動力があって、始めて成長が付いてきます。
想像し思うだけでは、何も変わりません。魚釣りも仕事も、成績がいい人には、共通点が数多くあります。
≪3つに絞ると≫
①釣る目的・目標、売る目的・目標が明確である。
②上手くいっても失敗しても、必ず具体的に反省し、具体的に克服するための計画を立てる。
③その計画を必ず実行し、能力をアップしたうえで必ず試す。
魚釣りも仕事も、出来る人の思考・行動パターンです。
また、成功する人は、意欲と熱意があります。
・意欲 ⇒ 私はやる、私はできる
ストーリーを描く=自己暗示=シミュレーション
・熱意 ⇒ 汗をかく = 一生懸命
チャレンジ精神 上司の仕事を取っていますか?
釣りがいつまでもヘタな人は、何回釣りに行っても釣り糸もまともに結べません。すぐ、人に頼んでしまいます。
いつまでたっても上達しない理由は、次回の釣行に合わせて、「改善するべき事を克服するための練習をしていない」からです。
また、同船者である「仲間に迷惑をかけてはいけない」と、思っていなからです。
しまいには、「船酔いするから行きません!」となります。最初から船酔いしないアングラーなど皆無です。
釣り好きも、最初は何回も自ら撒き餌をしながら、苦しい体験を克服してきたのです。
仕事ができない部下は、何かというと「自分には能力がありません。」「自分には向いていません。」と、言い訳を並べ逃げます。
生まれた時から、能力や向いている仕事がある人など一人もいません。生まれた時から、泳げる人も自転車に乗れる人がいないことを考えると分かりやすいかと思います。
また、仕事ができない部下は、上司に仕事をやりたがります。
単に挑戦や練習をしていないだけなのですが。
釣りが上手くなる人は、必ず次の仕掛けや道具に進化がみられます。上手い人のアドバイスも織り込まれています。
新たに試す道具とテクニックが用意されていて、一刻でも早く試したいというチャレンジ精神が、オーラとなってビンビンと伝わってきます。
結果、目標の釣果を獲得することができ、充実感を味合う事ができます。
仕事ができる部下は、上司の仕事を取りたがるのと同じで、先輩から前回に学んだことをしっかりとマネをし、こっそりとオリジナルを加えています。
そうする事で、熱意と自分の商品に対する自信が湧いてきて、売る挑戦目標も立てることが出来るようになります。
言い訳の達人になるな!ライバルを持て!
研究し、練習し、挑戦せずして、上手くなるはずがありません。いつまでたっても下手な人は、言い訳の達人です。
1人で悩んでいては、いつまで経っても成長できず、「井の中の蛙大海を知らず」になってしまう恐れがあります。
競い合うライバルを持つと、成長のエネルギーにもなります。ライバルとの競争は面楽しく、モチベーションアップにつながります。
たかが魚釣りかもしれませんが、ゲームフィッシングであるルアーフィッシングで大きさや数で競争するだけでも、負けず嫌いが働き、釣りのテクニック上達には欠かせない刺激となります。
「競争は、進歩の滋養」です。相手に負けたくないと思う気持ちが、自分を伸ばします。
ちなみに私の釣り道具は、シマノのステラやオシアジガー、ダイワのソルティガやイグジストで占めています。
釣り好きの方ならお分かりかと思いますが、ロッドと合わせると結構な金額になります。もちろん若い時から買えたわけではありません。役職が付き40歳を過ぎたころから、やっと買えるようになりました。
それまでは、釣具屋に行っては見るだけ。「今度のボーナスで買いたいけど嫁さんが・・・?!」と、手に取りジーッと眺めるだけの期間が相当長くありました。
買えるようになったということは、それなりの給与が稼げるようになったということです。自ら、アングラー的思考回路を使って実現したささやかな小夢の達成です。