私は、ハッピーな時に聞いていた歌はあまり覚えていませんが、恋愛や仕事や家庭等で辛かった時や苦しく悲しかった時に聞いていた曲は、今でも脳裏に焼き付いています。
世代でも違いますが、学生時代はサザンの「愛しのエリー」や浜田省吾の「片思い」、社会人になってからは、大事MANブラザーズの「負けない事」やザードの「負けないで」、社会人後半では、水前寺清子の「365歩のマーチ」やウルフズの「明日があるさ」が印象深く残っています。
そんな中から、今回は「黄門様とおじゃる丸」の主題歌の違いについて、気ままに書いてみます。
現役時代のテーマソングは「黄門様」
一番:人生楽ありゃ苦もあるさ 涙のあとには虹も出る
歩いてゆくんだしっかりと 自分の道をふみしめて
二番:人生勇気が必要だ くじけりゃ誰かが先に行く
あとから来たのに追い越され 泣くのがいやならさあ歩け
三番:人生涙と笑顔あり そんなに悪くはないもんだ
なんにもしないで生きるより 何かを求めて生きようよ
一番は、子供の障がいのショックで落ち込んでいる時に、「涙のあとには虹も出る」という歌詞は、心の支えになっていました。
「今流している涙は、きっといつか素晴らしい虹になるだろう。また、そうしないと子供に申し訳ない。」と思っていました。
二番は、私は負けず嫌いだったもので、「くじけりゃ誰かが先に行く あとから来たのに追い越され」という歌詞は何か悔しくて、番組を見るたび自分への励ましとなっていました。
三番は、それなりに目標を持って仕事をしていたので、「なんにもしないで生きるより 何かを求めて生きようよ」は、自分の目標を肯定する力になっていました。
ですから水戸黄門の主題歌は、一番~三番まで全てが、私の気持ちを1週間に1回(以前は、毎週月曜日に放送)いい意味でリセットしてくれる歌でした。
さらに心のエネルギー源となっていた理由が、長女の杏子が私と一緒に歌ってくれていたからです。
退職してから朝のルーチン
まずは、「ルーチン」と「ルーティン」の違いが気になったので検索してみました。発音の違いで、意味は同じだそうです。
私は、社会人になってからズ~っと「ルーチン・ワーク」と言っていましたが、ラクビー選手の五郎丸さんが有名になった頃、「ルーティン」という言い方が主流になったような気がしています。
さて、定年退職後、魚釣りで朝早く家を出る時以外は、ほぼ毎日6時20分からNHK教育で始まる「テレビ体操」を10分やり、その後にある「おじゃる丸」を見てからNHKニュースを見ています。これが今の朝の私の「ルーチン・ライフ」です。
「おじゃる丸」の主題歌を聞いていて思うこと
まずは、歌詞の気になる部分をご紹介してみます。テレビで流れるのは、二番だけです。受け取り方は様々でしょうが、私なりの解釈を少し。
《歌詞》本当は、三番まであります。
一番:季節めくれば 遠い道のりは 思い通りに 行かないときがある
ひゅーひゅーと風が吹きゃ 雲に泣いていたお天道様も にっこり笑いだす
二番:夢を描いて 高い空見れば 届く気がして 余計に悲しくて
ぽーつぽーつ雨がふりゃ 乾いた土に命が芽生え にっこり花が咲く
さび:まったり まったり まったりな(ここで牛車に乗った「おじゃる丸」の映像が流れます)
急がず あせらず まいろうか
著作権がありそうなので、絵を見ながら鉛筆で書いていました。
《私なりの解釈》
一番:人生思い通りに行かなくて、目の前が真っ暗になり将来に希望が持てない不安な日々が続いても、いつか好転の風が吹き、きっと笑える日が来るでしょう。
二番:将来に様々な夢を描いて頑張っても、あと一歩で手が届かず悲しくなることもあるでしょう。諦めずに進んでいれば、いつか恵みの雨が降り、乾いた心に新たな夢が芽生え、きっと幸せの花が咲くでしょう。
だから、そんなに急がず焦らず、まったりまったりまったり(牛車に乗った気分で)と行きましょう。
退職してからのテーマソングに
何年も前から「おじゃる丸」の放送も歌も知っていましたが、そう気になることもありませんでした。
それが退職後、なんとも生活のリズムに合うというか、歌詞の意味が心に響くというか、特に「まったりまったりまったりな 急がず焦らず~ まいろ~う~か~」がしっくり来ます。
現役時代の私のテーマソングは、「水戸黄門」でした。現在、BS含め再放送が2局であっていますが、今ではまったく気になりません。
これからの人生は、「おじゃる丸」のように、好きな仕事を無理がない程度で、「急がず焦らず まったりと」生きたいと思います。