ルアーフィッシングは釣れたではなく釣った
私の釣りのジャンルは、ルアーフィッシングです。
ここにたどり着くまでは、磯釣り、堤防釣り、渓流釣り、ブラックバスと様々な釣りを経験してきました。
浮釣りや渓流での毛ばりは、なかなか性に合わず長続きしませんでしたが、ルアーフィッシングは、かれこれ25年程度になります。
川から海に鞍替えしてからしばらくは、ボートシーバスに夢中となり、天草の海を調査して回りました。橋脚のきわ、ストラクチャー、消波ブロック、堤防、大型船の周囲、養殖いかだ周り等々、相当な範囲をキャスティングし、突然とルアーを捕食するため飛び出すシーバスには、何度やっても驚きます。
餌釣りもそれなりの楽しみがありますが、餌釣りは「釣れた」になりますが、ルアーフィッシングは「釣った」になります。また、餌釣りが待ちの釣りなら、ルアーは攻めの釣りです。その点が、営業に応用できます。
釣る目的も違います。ルアーフィッシングは、食べるよりも釣った魚の大きさや重さ等を仲間と競い合い、基本釣った魚はリリースします。フィッシャーマンではなく、アングラーなのです。とは言え、家族の人数に合わせて美味しそうな魚は持って帰ります。
釣られた魚にとって、最後の晩餐が疑似餌ではかわいそうな気もします。
ルアーフィッシングの様に仕事の思考を展開
魚釣りに例えて営業の話をすると、営業をやっている釣り仲間から、よく理解できると評価をいただいています。
ぜひ、営業の業績向上や業務改善に日々悩んでいる方は、狙った魚を仕留める気持ちで仕事の思考を展開してみて下さい。魚釣りに興味がない方や釣りの経験がない人は、ちょっと理解できないかもしれませんが、想像以上に悩んでいたことが解決でき、「目から鱗」となる事でしょう。
日々営業成績が上がらないと嘆いているあなた、業務改善がなかなか進まないと悩んでいるあなた。これからご説明するルアーフィッシングと仕事の共通点をご理解いただき、会社で悩んでばかりではなく、時には大海原に出て釣りを楽しみながら思考を展開しましょう。
目標・目的 5W2H ミッションを明確に
魚釣りも営業も、「いつ、どこで、誰に、何を、何故、どれくらい、どんな方法で」で釣る(売る)のか、基本的な考え方や準備段取りは5W2Hで同じです。
この5W2Hが明確でなければ、釣り場も狙う魚も餌も道具も決まらず、モチベーションも上がりません。
営業成績がいっこうに上がらない営業マンは、恐らく5W2Hを基本とした準備・段取りを甘く見ているのか、どれかが抜けているのかだと思います。結果、クロージングに至らず売り上げにつながらないのではないでしょうか。
指示命令が、下手な上司や報告相談が下手な社員も5W2Hのどれかが抜けています。
その中でも特に大切な事は、モチベーションアップに一番大きな影響を与えるWhy(なぜ)です。何故釣る(売る)のか、何のために釣る(売る)のか。
ノルマがあるから。稼ぎたいから。上司の命令だから。こんな目的では、パワーは出ません。もちろん給料を稼ぐことは重要です。お金や自分のためより、「誰かのため、家族のため」の方が、人は本来の力を発揮できるのではないでしょうか。
釣れたではない、売れたではない、「釣る目標・目的」「売る目標・目的」、まずはミッションを明確にしましょう。