この季節は、休日と天候がなかなか相性が合わず、出航ができない日が続いています。
天草の船釣りは、特にこの2月、寒さと風で波が高く、1週間ず~と悪いわけではありませんが、何故か腹が立つほど週末に悪天候が続いています。
イカの王様 アオリイカ
イカにも種類がありますが、私が一番好きで狙っているのがアオリイカです。
船を持つまでは陸ッパリで狙っていましたが、まだエギングをしている人は少なく、各堤防は独壇場でした。
何年くらい前からかは覚えていませんが、あちこちの堤防はイカのスミ痕だらけになっています。それだけ、メジャーな釣りになったという事でしょう。
スミイカ、やりイカ等、イカに色々ありますが、アオリイカの刺身は最高で特にエンペラーは歯ごたえがなんとも言えません。
伝統的な日本古来のルアーフィッシング
ルアーフィッシングと言うと、外国から来た釣りと思ってしまいますが、エギ(餌木)をしゃくってアオリイカを狙う釣りは、伝統的な日本古来のルアーフィッシングだそうです。
堤防から狙っていた頃は、バンバンしゃくれるように少し硬めのロッドを使用し、遠投しながら手前にしゃくっては着底させ、次にしゃくり上げた瞬間ロッドが跳ね上がらず、ずしっとロッドに重みがかかります。
ヒットした後は、魚では絶対に味合うことができないグングンと腕に重みを感じる独特の引き。なんとも言えません。経験のある方は、腕が記憶しているはずです。だからまた行きたくなる。そうではありませんか?
ティップランエギング 船から狙うアオリイカ
イカのボートフィッシング(ティップラン)では、アンカーを入れずにドテラ流しで釣ります。少しラインが斜めに入り底取りができるよう、エギの重さを変えていきます。
底に着底後すぐに5回ほどリズムよく、シャンシャンシャンシャンシャンとしゃくり上げます。その後、5~10秒(好き好きで)ほどステイさせます。
ジ~と穂先を見つめていると、フッと穂先が上に動きます。魚の場合、下へググッと引きますが、アオリイカは長い足で餌木をつかもうとするので、引くというより押す感じになります。押された分、ロッドの穂先がちょっとだけ上にフッと浮き上がるわけです。
その瞬間、バン!と合わせを入れると、グッとロッドが止まります。この感覚がまた、なんとも言えません。
グイグイと独特のトルクでロッドをアオリだけにあおります。堤防からと違い、この繊細な当たりを逃さない様にしなければなりません。ですから、陸ッパリで使用するエギロッドではなく、ティップラン用の穂先が柔らかものを使用します。
当初私もロッドがもったいないと思い、陸ッパリで使用していたものをティップランで使用しましたが、全く当たりが分からず、乗船していた友人たちの中で最低の釣果でした。
まずは、1本でいいので準備しましょう。また、各堤防は激戦区となっています。その点、船は無人島周囲を狙っていきますので、釣果もなかなかなものです。
使用タックルンのご紹介
自分の好きなタックルが一番ですが、当初は何がいいのか分からないのが正直なとことです。そこで、私が使用しているタックルをご紹介しておきます。
なかなか釣具店でロッドを試し振りしても、何がいいのか分かりません。定員の意見を聞いたり雑誌の記事で確認したり、ホームページの評価を読んでみたり、と試行錯誤してもやっぱり実釣が一番です。
数人で言って、友人が使用しているタックルをちょっと借りてみるのが、結構役に立ちますよ。私もそうして自分に適したものを選びました。
こんな海域を狙っています
アオリイカが好んで集まる場所は、ベイトがいるか通る所です。
産卵のために岸に近づく春から夏にかけては、海藻が茂る付近に多くいます。岸の近くに来るのが、春から初夏、産卵後の子供が秋にウロウロしますので、堤防などからのエギングでのターゲットになります。
私が狙うのが、無人島などの周囲です。場が荒れていないので、結構大物が釣れます。
ベイトが通りそうな場所を、島の形状と潮の流れを考慮し、この辺が狙い目と定めエギを投入。ピッタと想像が当たれば、さらに楽しさが倍増します。
冬の季節に狙うので、まだ深場にいます。だいたい30~40mの島の駆け上がりを狙います。陸ッパリは数百グラムが多いですが、ティップランでは2キロ前後がよく釣れます。特に産卵前なので大きく成長しています。メスは、リリースしますが。
秋に数釣りができる季節にチャレンジ
秋(11月頃)に産卵後の子イカがよく釣れます。数を狙うのであれば秋がお勧めですが、私は、冬の産卵前の大物釣りをお勧めします。腕に記憶が残る釣りは、この季節です。
皆さん、アオリイカの寿命は1年だそうですよ。となると、一番大きくなるのは産卵を控えた時期ですよね。
やっと天候と休日が一致したので、2月26日土曜日に1年ぶりにアオリイカ釣行にチャレンジしてきました。残念ながら、潮や干満のタイミングは選べず、満潮が5時40分頃、長潮と潮が動かない釣果が期待できない可能性はありましたが、出航できることに感謝しながら我が家を4時に出発。
マリーナを出港したのが、6時。朝方は多少の風と波があり、走行速度が15ノットが限界。約1時間10分かけて狙いのポイントに到着。まずは、ライトジギングからスタートしましたが、ベイトは魚探に映るも青物の反応はゼロ。3時間ほどあちこちシャクリ続けましたが、ノーバイトでした。ベイトも魚探に沢山映りますが、魚の大きさが10㎝から表示が出る魚探に㎝表示はなし。恐らく、シラスではないかと想像しました。
潮が多少動き出した頃を見計らい、エギングにチェンジ。約2時間シャクリましたが、これも超渋く当たりがありません。やっと釣り上げたのが写真のアオリです。数は出ませんでしたが、上記の写真は昨年のアオリですが、それより少し大きめ。やはりこの季節のアオリイカは、数は出ませんが大きさはなかなかです。
表紙の餌木の写真の左から3番目の餌木でゲットしました。ヘッドにオレンジ色の重りをつけた少しだけ背にオレンジが入ったエギです。
ティップランをまだ体験していない方は、ぜひ私のホームページをご覧ください。
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